もっとわかる 放射能・放射線
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18第1章放射能と放射線る線量は、地球上の緯度や地表からの高さによって変わります。また、地球自体がウランなどの放射性元素をもっており、土壌や岩石などから出る放射線を私たちは常に浴びています。1.8放射線の人体への影響と、シーベルトそれでは、人間が放射線を浴びたときの影響について考えましょう。さきに、「吸収するエネルギーが多ければ、それだけ人体は大きなダメージを受けることになります」と書いたのですが、じつは、それほど単純ではありません。まず、放射線にはα線、β線、γ線などの種類があり、同じエネルギーでも身体に与える影響が違います。たとえばα線は、β線やγ線に比べ約20倍のダメージを身体に与えます。また、身体の組織や臓器によって、同じ放射線を浴びても、ダメージを受ける程度が違います。たとえば、肺や乳房は皮膚の12倍、肝臓や甲状腺は4倍、影響を受けやすいのです。そこで人体への影響を考えるときには、吸収線量(1kgあたり吸収する放射線のエネルギー)に「ある値」(たとえば、α線はβ線やγ線より20倍危険だから、20という

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